週刊AI会計ダイジェスト|2026年3月10日〜19日

日本唯一のAI×会計専門週刊レポート。CPA試験合格者(公認会計士試験合格)が毎号監修。AI×会計の1週間を、実務視点で深掘りします。


今週のAI会計ニュースTOP5

1. 国税庁KSK2が2026年9月稼働へ ── AI-OCR対応申告書2,300種類の刷新

国税庁の次世代基幹システム「KSK2」が2026年9月に稼働予定であることが明らかになった。最大の特徴はAI-OCRによる申告書の自動読取で、対応する申告書は2,300種類に及ぶ。税務調査もデジタル化が進み、過去の申告データをAIで横断分析する仕組みが導入される見込み。

実務への影響: 税務調査のデジタル化により、申告内容の整合性チェックがAIで自動化される。過去3年分のデータ不整合が自動検出される可能性が高く、今から帳簿の整備を進めておく必要がある。

2. Big4監査法人のAI戦略が出揃う ── デロイト・PwC・EYの2026年計画

デロイト・PwC・EYの主要監査法人がAI監査ツールの具体的な2026年計画を相次いで発表。全数監査(サンプリングではなく100%の取引を検証)やリアルタイム異常検知など、従来の監査手法を根本から変える技術が実用段階に入りつつある。

実務への影響: 中小監査法人にも波及が予想される。3-5年以内にAI監査ツールの導入が監査品質の標準要件になる可能性がある。監査を受ける企業側も、AIが読み取りやすい形式でのデータ提供を求められるようになる。

3. 確定申告シーズン総括 ── AI活用で申告の何が変わったか

3/17の確定申告期限を迎え、今年の申告シーズンを総括。AI-OCRによるレシート自動読取、ChatGPTを使った控除漏れチェック、e-Taxとの連携強化など、AI活用が個人の確定申告にも浸透した1年だった。一方で、AIの提案をそのまま採用して誤申告になるケースも報告されている。

実務への影響: 来年の申告に向けて、今から経費の自動カテゴリ分けとAIチェック体制を構築しておくことが最大の時短になる。freee社の調査では、AI仕訳を活用したユーザーの申告作業時間が平均40%短縮されたとの報告もある。

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4. インボイス制度完全定着 ── AI-OCRで仕入税額控除を自動化

インボイス制度開始から2年。適格請求書発行事業者の登録が500万件を突破し、AI-OCRによるインボイス番号の自動検証が標準的な実務になりつつある。楽楽明細が国税庁APIとの自動照合機能を追加し、弥生は消費税申告AIアシスタントで申告ミスを91%削減したと発表。

5. 経費精算AI革命 ── コンカー・楽楽精算・MFの最新比較

経費精算ソフトのAI機能が急速に進化。領収書の自動読取精度は99%超に達し、不正検知・ポリシー違反の自動チェック・キャッシュレス連携など、「人が触らない経費精算」が現実になりつつある。


深掘り解説: 確定申告×AI ── 今年のシーズンで何が変わったか

背景

2025年分の確定申告(期限: 2026年3月17日)は、AI活用が本格的に浸透した初めてのシーズンとなった。freeeの「まほう経費精算」やマネーフォワードのAIアシスタント機能が本格稼働し、ChatGPT等の汎用AIを確定申告に活用する個人も急増した。

詳細分析

今シーズンの変化は大きく3つある。

第一に、データ入力の自動化。クラウド会計ソフトのAI仕訳精度が向上し、銀行口座・クレジットカードの自動連携と合わせて、仕訳の8割以上が自動処理されるケースが増えた。

第二に、控除の最適化。ChatGPTやClaudeに「今年の所得と家族構成を伝えて、適用可能な控除を全て列挙してもらう」使い方が広まった。

第三に、申告書のレビュー。完成した申告書の数値をAIにチェックさせる「AIセカンドオピニオン」の活用が増加。

CPA視点の解説

CPA試験合格者として強調しておきたいのは、AIは「計算」と「チェック」には強いが、「判断」は依然として人間の領域ということだ。例えば、事業所得と雑所得の区分判定、青色申告の事業的規模の該当性判断、消費税の課税/非課税/不課税の判定など、税法の解釈を伴う判断はAIに丸投げできない。AIは「下書き作成ツール」として使い、最終判断は必ず自分(または税理士)が行う──これが2026年時点での正しい使い方だ。


来週の注目トピック

  • freee MCPサーバーのOSS公開 ── AIエージェントから会計操作が可能に。具体的な導入方法を解説予定
  • KSK2稼働に向けた対策チェックリスト ── 9月稼働まで残り6ヶ月。今から準備すべきこと
  • マネーフォワードのAI未入金回収サポート ── 中小企業の督促業務自動化の実力

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この記事はAIによる自動収集・要約をベースに、CPA試験合格者が監修しています。 正確性には万全を期していますが、具体的な税務判断は専門家にご相談ください。